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鼠径ヘルニアの治療 腹腔鏡を用いた成人鼠径ヘルニア治療【2】

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腹腔鏡下手術とは

腹腔鏡下ヘルニア修復術(腹腔内到達法TAPP法、腹膜外到達法TEP法):

全身麻酔下で行う手術です。まず腹腔鏡を用いてヘルニアを確認します。次に、ヘルニア部分に出ている腸と腹膜を内側に戻し、ヘルニアの穴を確認して、腹膜と筋肉の間に補強材をおいて固定します。腹腔鏡手術では鼠径ヘルニアになりやすい3つ(内鼠径ヘルニア、外鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア)の弱い部分を全てしっかりと覆うことができます(図1)。

鼠径ヘルニアになりやすい3つの弱い場所とメッシュによる修復のイメージ

お腹の中に二酸化炭素のガスを入れて、カメラを挿入してお腹の映像をテレビモニタで見ながら、ほかに2か所のきず(創:そう)をつけて、ここから棒状の器械(鉗子:かんし)をお腹に差し込んで手術するのが、腹腔内到達法(TAPP法)です(図2)。

手術創と腹腔内のイメージ-腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TAPP法:タップ),ラパヘル

また、腹膜と腹壁の間に隙間をつくって二酸化炭素のガスを入れて空間を作り、ここに器械(鉗子)を差し込んで手術を行うのが腹膜外到達法(TEP法)です(図3)。

手術創と腹腔内のイメージ-腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TEP法:テップ),ラパヘル

TEP法はお腹の中に直接器具が入りませんから、術後に腸管の癒着が少ないと考えられています。以前にお腹の手術をして手術瘢痕がある人や、再発ヘルニアの場合は、癒着のために腹膜と筋肉の間に隙間が作れませんからTEP法はできません。手術創がある方や再発ヘルニアの方が、腹腔鏡手術を受けるにはTAPP法が適当でしょう。腹腔鏡下ヘルニア修復術は理論的にクーゲル法と同じです。
しかし、ヘルニアの状態を正確に把握し診断し、確実に修復したことを確認できるのは、腹腔鏡を使った手術つまりTAPP法かTEP法です。

TAPP法では手術終了時に、はがした腹膜を寄せ合わせます。補強材がお腹の内側に露出すると、そこに小腸や大腸が癒着して、術後の腸閉塞の原因になることがあります。腹膜が寄らないときには、片面に癒着を起こしにくい素材を貼り付けた特殊な補強材を用いることがあります。TEP法は腹膜を腹壁から広くはがして行う手術ですが、腹膜が裂けてしまうようなことが起こらなければ、腹腔内に影響が及ぶことはありません。

自分のヘルニアについて、腹腔鏡下手術の適応があるか、またTEP法とTAPP法のどちらが適当な術式であるかは、担当医とよく相談して決めたほうが良いと思います。


鼠径ヘルニアの日帰り手術(日帰り入院)の動画メディ助|鼠径ヘルニア,腹壁ヘルニア

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