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腹壁ヘルニア ヘルニアの発生について【2】

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腹壁ヘルニアの発生要因

生まれながらにして持っている腹壁の欠損部や脆弱部(ぜいじゃくぶ:弱くなっているところ)から発生するものと発育異常部が原因となるものを先天性のヘルニアと言います。
一方、加齢、栄養障害、外傷・手術などの傷などが原因となって二次的に(生まれつきではなく)生じた腹壁の脆弱部におなかの中からの圧力("腹圧"と言います)が加わって発生するものを後天性のヘルニアと呼びます。
大きな腹圧がかかる原因としては、激しく泣く、咳、排尿障害(おしっこが出づらい状態)、便秘(排便時の過度のいきみ)、妊娠・分娩、重量物の持ち上げ・持ち運び、過度の筋肉トレーニング、吹奏楽器の演奏などがあります。

腹部ヘルニアはどのような場所にできやすいの?

腹部のヘルニアで最も多い(できやすい)部位は“鼠径部(そけいぶ:お腹から両足のつけねの部分)”です。
この部分は人間が生まれつき弱い部分で、母親の胎内にいた時に男性の場合睾丸が、女性の場合子宮を前方に引っ張る靱帯(つり橋のロープのようなものを想像してください)が筋肉を貫通した部分です。
この部位に発生するヘルニアは鼠径ヘルニアと称され、非常に発症頻度が高いため一つの独立した病気として扱われることが一般的です。
鼠径ヘルニアとヘルニアの出口は少し異なりますが、ほぼ同じ位置に出っ張りを認め、手術も同じ部分を切開して行われるため、大腿ヘルニアも大きな意味で鼠径ヘルニアと同様に扱われています。

鼠径部以外は、お臍(臍ヘルニア)、お腹の左右中央(正中腹壁ヘルニア)、横腹(側腹壁ヘルニア)、手術などの傷跡(腹壁瘢痕ヘルニア)に発生します。また腹壁のヘルニアに含めないことが多いのですが、特殊なものとして、背中側-特に腰のあたりにできる腰ヘルニア(椎間板ヘルニアではありません)や、骨盤の奥から出てくる閉鎖孔ヘルニア、会陰(えいん:いわゆる陰部のこと)に出てくる会陰ヘルニアというのもあります。(表1)

表1
区分 部位 ヘルニアの名称
腹部ヘルニア 鼠径部 鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア
臍ヘルニア
腹壁 正中腹壁ヘルニア
側腹壁ヘルニア
腰部 腰(よう)ヘルニア
骨盤の奥 閉鎖孔ヘルニア
会陰部 会陰ヘルニア
過去の手術やケガの傷跡 腹壁瘢痕ヘルニア

上記を図示すると、図1~4のようになります。

鼠径部にできる鼠径ヘルニアと上腹壁ヘルニア・臍ヘルニア・側腹壁ヘルニアの位置を図で表示

大腿ヘルニアと腹壁瘢痕ヘルニアの位置を図で表示


外科医が鼠径ヘルニアを解説する動画メディ助|鼠径ヘルニア,腹壁ヘルニア

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