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鼠径ヘルニア 大腿ヘルニアとはどのような病気?

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医療法人社団 みやざき外科・ヘルニアクリニック 院長 宮崎 恭介先生

出産を多く経験した、中年以降の女性に多いヘルニアです

鼠径ヘルニアは、鼠径靱帯(そけいじんたい)の上に発生するヘルニアですが、大腿ヘルニアは、脚とお腹の境目である鼠径靱帯の下から、お腹の中にある腸などの組織が外に出てきて皮膚の下が膨らむ病気です(図1)。

特徴は、鼠径(そけい)ヘルニアよりも太ももに近いところが膨らむことです。原因としては、鼠径ヘルニアと同じように、加齢などにより筋肉や筋膜が弱くなることや、重たい物を持つなど腹圧がかかりやすい状態が続いたときに起こりやすいと言われています。

鼠径ヘルニアが中年以降の男性に多くみられるのに対して、大腿(だいたい)ヘルニアは中年以降の女性に多くみられます。特に、出産を多く経験した痩せ型の女性に多いと言われています。(図2)

その理由としては、女性は男性に比べ、大腿輪と呼ばれる鼠径靱帯の下のすき間が広いこと、出産により大腿輪周囲の筋肉や筋膜が弱くなることで、腸などがお腹の中から出てきやすくなることなどが挙げられます。

大腿ヘルニアが発生する位置、なりやすい人

治療はヘルニアの出口を塞ぐ手術が基本

大腿ヘルニアでは、腸などが飛び出てくる穴がとても狭いため、一度飛び出ると腸などの組織が根本でしめつけられ、元に戻らなくなる嵌頓(かんとん)ヘルニアになりやすいと言われています。(図3)

嵌頓ヘルニアになると痛みや吐き気などの症状が現れるだけでなく、腸が壊死して生命に関わる状態になることがあります。そのため、大腿ヘルニアが疑われるような症状があれば、すぐに病院へ行き、外科医師の診察を受けることをお勧めします。

大腿ヘルニアの治療は手術です。手術では、飛び出た腸などをお腹の中に戻した後、プラグ状になったメッシュの人工補強材(網状のシート)を挿入してヘルニアの出口を塞ぐ方法がよく用いられています。(図4)

この手術方法では、嵌頓を起こしていない大腿ヘルニアの場合、手術時間も15分程度ですみ、筋膜や筋肉を無理に縫い合わせないため、手術後の痛みも少ないと言われています。

大腿ヘルニアで嵌頓(かんとん)ヘルニアになった状態と大腿ヘルニアの治療で用いられるメッシュ


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