筋肉や筋膜に穴があくとはどういうこと
医療法人 社団俊和会 寺田病院 外科 堀孝吏先生
筋肉や筋膜には繊維の方向があります。筋肉は赤身のお肉を想像してください。この繊維方向に対して直角の方向に力が加わると裂けやすいのは容易に想像がつくと思います。
つまり、正確に言うと“穴があく”という表現よりは“裂け目ができる”という表現の方がわかりやすいかもしれません。もちろん、筋肉や筋膜の組織の一部が生まれながらにして無い場合や手術や怪我で失われた場合はその部分は穴(欠損部)となります。また、一定の範囲に同じ力が加わる場合、支える組織が弱い部分があるとこの弱い部分が破れてしまいます。つまり、おなかで言うと筋肉や筋膜に腹圧がかかりますので、その筋肉や筋膜のうち、構造上弱い部分が壊れ易く、ここがヘルニアのできやすい場所ということになります。
この構造上筋膜の弱い部分の例として筋肉を血管が貫く部位が挙げられますが、この部分を例に、次の図ではヘルニア発生のメカニズムを示します。(図1~3)
ヘルニアが発生する過程
筋肉の拡大模式図

血管が筋肉を貫いている部分
強い圧力がかかり筋肉が裂ける

腹膜に包まれた腹腔内臓器が飛び出す → ヘルニアの発生
【腹壁ヘルニア】 1 2 3 4 5 6 7 8 9
キーワード: ヘルニア発生, 腹圧, 腹腔, 未分類, 腹膜, 筋膜関連する記事

