ヘルニア倶楽部

鼠径ヘルニアの治療腹腔鏡を用いた成人鼠径ヘルニア治療【1】

日本内視鏡外科学会 理事・評議員/黒川良望先生
医療法人社団あんしん会 四谷メディカルキューブ/外科 部長 梅澤昭子先生

鼠径ヘルニアとは

鼠径ヘルニアは、俗に脱腸とも言われます。
長い間立っているとき、重い荷物を持っておなかに力が入ったときなどに、足の付け根(鼠径部)にふくらみが出ることです。長く患ったヘルニアは、時に出たままで戻らなかったり、次第に大きくなったりします。

梅澤昭子先生 おなかの壁は筋肉と筋膜で覆われて支えられています。鼠径部は筋肉と筋膜の重なりあっている部分ですが、支える力が弱いすきまがあります。このすきまが広がって穴になり、そこから腹膜や内臓がはみ出してしまうのが鼠径ヘルニアです。年齢を重ねたり、咳や便秘・排尿障害などで強い腹圧が加わる状態が続いたりすると、ヘルニアが生じます。

ヘルニアは良性の病気です。しかし、放っておいてもよいわけではありません。ヘルニアは組織そのものが弱くなってすきまが広がってしまったために起こるので、薬を飲んだり筋肉を鍛えるトレーニングをしたりしても治りません。一時的にヘルニアを押さえ込んで支えるために使用するヘルニアバンドというものもありますが、治療ではありません。
ヘルニアを治すには、手術でヘルニアの穴を塞がなくてはならないのです。

治療法には、すきまを縫い縮める方法や筋膜・人工補強材などですきまを補強する方法などがあります。人工補強材を用いる方法のひとつが腹腔鏡下手術です。

2010.10月


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