ヘルニア倶楽部

鼠径ヘルニアの治療腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術を受ける前に【1】

監修:独立行政法人労働者健康福祉機構東北労災病院 副院長 徳村弘実 先生
KKR札幌医療センター斗南病院 消化器外科 科長 川原田陽 先生

先生からのメッセージ

鼠径ヘルニア(脱腸)のインフォームドコンセント

鼠径ヘルニアは若年者とくに子供に多い病気でありますが、人口の高齢に伴い成人にも非常に多くなっている病気です。
鼠径ヘルニアは子供と成人で原因も治療法も違ってきます。成人の鼠径ヘルニアは通常は次第に大きくなり、薬を飲んで改善したり、自然に治ることはなく、治療法は基本的に手術になります。
近年では、ヘルニアの原因である鼠径部の弱くなった組織の修復に、単に糸で縫って塞ぐ従来の手術から、人工補強材を使う手術が主流になりました。
さらに、最近では腹腔鏡(細い管の先端にカメラが付いた手術器具)を用いた手術が行われるようになり、従来の手術に比べて手術創が小さく、術後の痛みも少なく、早期に退院・社会復帰ができるようになっています。
もし、鼠径ヘルニアでお悩みの方や鼠径ヘルニアかな?と思われた方は、悩まずにできるだけ早く診察を受けられることをお薦めします。
そのときにこのコンテンツが皆様のお役に立つことを願っております。

鼠径ヘルニアとは

鼠径ヘルニアの腸が飛び出ているイメージ

一般的に「脱腸」と呼ばれる良性の病気です。子供と成人では原因も治療法も違ってきます。子供の鼠径ヘルニアは一部の方で自然に治ることもあります。 成人の鼠径ヘルニアは加齢とともに足の付け根(そけい部)の組織の弱くなった部分から腹膜の一部が袋状に脱出してしまい、鼠径部の皮膚が腫れ上がる病気です。

鼠径ヘルニア(脱腸)になりやすい人

鼠径ヘルニアになりやすいとされている40歳以上の男性加齢
●特に40歳以上の男性

日常生活で鼠径ヘルニアになりやすいとされている咳をよくする人日常生活
●咳をよくする人
●妊娠している人
●過激な運動をする人

職業で鼠径ヘルニアになりやすいとされている重い荷物を持つ人職業
●お腹に力がかかる仕事
●立ち仕事に従事する人

鼠径ヘルニアになりやすいとされている肥満の人病気など
●便秘症
●肥満
●喘息
●慢性肺疾患
●小児期にヘルニアの既往
●前立腺手術の既往

「腹腔鏡下そけいヘルニア手術を受ける前に」 冊子より

メディ助|鼠径ヘルニア,腹壁ヘルニア

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