ヘルニア倶楽部

手術を決心されたらアクティブに生活しましょう

監修:東京慈恵会医科大学附属第三病院 外科 諏訪勝仁 先生

症状があるのになぜ?

鼠径ヘルニアの症状や疑いがあれば外科を受診しましょう日本では年に約16万人の方が鼠径ヘルニアの治療を受けていると推定されています。
一方、アメリカでは年間80万人の方の治療が行われています。日本とアメリカの人口比(日本:アメリカ=約1億2千万人:3億1千5百万人)を考えると、標準的な体型の差はあるものの、日本では多くの方が鼠径ヘルニアの症状があるにもかかわらず、病院へ行くのをためらっているのではないかと考えられています。

また、小児外科では鼠径ヘルニアは一番患者数の多い病気です。このように鼠径ヘルニアは決して珍しい病気ではなく、さらに今後、高齢化社会とともに患者数がますます増えると言われています。

いつまでも悩まず第一歩を踏み出しましょう

「太ももの付け根に違和感があり、うっとうしい」「スポーツをするのに支障がある」「友達と温泉にも行けない」などと悩んでいる方も大勢おられるにもかかわらず、多くの方が「忙しい」あるいは、「恥ずかしい」などの理由で病院での治療をためらっておられると考えられています。

鼠径ヘルニアと感じたら、外科を受診、治療を受けてアクティブな生活を送りましょう鼠径ヘルニアは良性の病気で、また他の人に感染するようなこともありません。しかし、成人の鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、放っておくとお腹から飛び出した組織が元に戻らなくなる嵌頓(かんとん)という緊急に治療が必要な状態になることがあります。

鼠径ヘルニアの症状は患者さんのQOL(生活の質)を低下させることが多い病気です。いつまでも悩むことはありません。まずは、外科を受診し、患者さんの都合の良いときを選び手術による治療を今すぐにでも受けることで、アクティブな生活を送るようにしましょう。


外科医が鼠径ヘルニアを解説する動画メディ助|鼠径ヘルニア,腹壁ヘルニア