ヘルニア倶楽部

腹壁ヘルニアヘルニアの症状と治療時期について

医療法人 社団俊和会 寺田病院 外科 堀孝吏先生

ヘルニアになるとどんな症状が出るの?

ヘルニアになると、まず腸が脱出したあたりの皮膚が盛り上がって膨らんできます。

ヘルニアが出てくる筋肉(筋膜)の裂け目(ヘルニア門)と皮膚の膨らむ位置は正確には一致しません。これは、皮膚の下は非常に柔らかい脂肪で構成されているためヘルニア嚢は最も皮膚の伸びやすい軟らかい方向へ向かって大きくなっていくためです。

ヘルニア門や腹壁が拡張される時や、ヘルニアが神経を圧迫する場合には局所の痛みを伴います。また、ヘルニア門でヘルニア内容が圧迫され血流の障害などを引き起こした場合(かんとん:嵌頓 と言います)には局所のみならず広い範囲での痛みを感じることが多く、腸管がはまり込んだ場合には腸閉塞となります。腸閉塞の痛みは腹部全体に及び、状況によっては緊急手術が必要になることもあります。

治療時期は?

一度できてしまったヘルニアは薬や運動では治せません

一度できてしまったヘルニアは幼少児の特殊な例を除き自然治癒することはありません。手術をして治す(観血的治療または外科的治療といいます)必要があります。

鼠径ヘルニアの手術を検討するにあたり心配や不安があれな医師や看護師に相談「まだ小さいから様子を見ていてよいのでは。」という質問をよく受けますが、小さなめったに膨らまないヘルニアほどヘルニア門が小さく嵌頓の危険性が高いという見方もできます。ヘルニアと診断されたら診断時点でのなるべく早期の手術治療が望ましいと思います。


外科医が鼠径ヘルニアを解説する動画メディ助|鼠径ヘルニア,腹壁ヘルニア