ヘルニア倶楽部

コラム脱腸は、なぜ薬では治らないの?

加齢により弱くなった筋膜はお薬で強くできない

年齢とともに筋膜は弱くなります成人の鼠径ヘルニア(脱腸)は、加齢とともにお腹の筋膜が弱くなってくることが発病の大きな原因とされています。この筋膜はお薬や注射で強くすることはできません。そこに、肥満や喫煙など生活習慣上の要因、咳や便秘など他の病気、あるいは立ち仕事や重たい物を持ち上げるなどの生活スタイルにより、お腹に圧がかかる状況が加わり鼠径ヘルニアが発症します。

鼠径ヘルニア発症の原因

筋膜のイメージ

  • 加齢とともに筋膜が弱くなる
  • お腹に圧がかかる(腹圧)

弱くなった筋膜は運動などで強くすることはできません。
つまり、お腹の圧を支えるシャッターの役割するのが筋膜ですが、加齢に伴う変化で弱くなった筋膜は運動などのトレーニングで強くすることはできません。
従って、鼠径ヘルニアはお薬や注射などの薬物療法、そして運動療法で根本的に治すことができないため、手術による治療がおこなわれるわけです。

ヘルニアバンド、脱腸帯、脱腸ベルトでヘルニアを押さえている様子外から押さえてヘルニアの症状を軽くするためにヘルニアバンド(脱腸帯)が使用されることもありますが、これは一次的にヘルニアを軽くする対症療法で、逆に圧迫することが身体に悪い影響を与えたり皮膚炎の原因となる可能性もあるといわれいます。

鼠径ヘルニアは良性の病気ですが、自分の判断で痛み止めのお薬を飲んだり、ヘルニアバンド(脱腸帯)などを使用せず、医師の診察を受けて適切な治療を受けるようにしましょう。


外科医が鼠径ヘルニアを解説する動画メディ助|鼠径ヘルニア,腹壁ヘルニア