テンション・フリー法について
テンション・フリー法とは
術後の“つっぱり”を完全になくすために、1990年代に米国で開発された方法です。欠損した筋肉や筋膜を糸で縫い合わせる従来法(バッシーニー法*)に替わり、人工補強材の傘状の形状をしたプラグで脱出した腸を押し戻し、そのままヘルニアの穴にフタをするように入れ、さらにメッシュ状のシートをそけい管の口や筋膜の弱い部分にあてがって補強します。
円錐形をした白い花びら状で大きさは直径3~5cm。

プラグ法で用いられる医療機器
ヘルニアの穴の開き具合によってサイズを選択しますが、花びらを内側にして埋め込み、筋膜の周りに縫い込んでふさぎます。その後体内に残したメッシュに線維芽組織(せんいか細胞)が成長、欠損部を硬く覆うようになります。術後の痛みやつっぱり感が少なく、術後1時間の安静でトイレに行ったり食事もできます。また、加齢によって筋肉や筋膜が弱くなっても補強材があるので再発を防ぎます(再発率は1~5%程度)。局部麻酔で手術も短時間ですむため、日帰り手術または短期入院が可能です。「つっぱりがない」ことを英語でTension-Freeということから「テンション・フリー法」とも呼ばれています。
日本において、そけいヘルニア(脱腸)の手術は長い間、バッシーニ法*などの従来法が主流でしたが、現在は60%がこのメッシュ&プラグ法によるものです。
また、最近はプラグ型のもの以外に、円形、楕円形、長方形など様々なシートタイプのメッシュが利用できるようになりました。
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