株式会社メディコン 患者様に役立つ情報サイト(リンク集)医療関係者さま向け情報
ホーム  > 腹壁ヘルニア > 手術方法について

腹壁ヘルニア 手術方法について【1】

手術方法について【1】をツイートする

医療法人 社団俊和会 寺田病院 外科 堀孝吏先生

手術方法は?

手術方法は大きく二つの方法に分かれます。一つは自分の体の組織を用いて穴をふさぐ方法です。穴が小さい場合やどうしても人工物を用いたくない場合などに行われますが、後述の人工物を用いた場合に比べ縫い合わせた部位に緊張がかかるため、ツッパリ感や再発の可能性が高くなります。

もう一つは人工物(体内に埋め込んでも安全とされている手術用の糸などの素材をもちいて作られた布=メッシュといいます)を用いて修復する方法です。いろいろな方法があり、それぞれ一長一短ありますので、手術を受ける前には医師とよく相談し、納得して手術を受けられることをおすすめします。

自分の組織を用いて修復する腹壁ヘルニアの手術

自分の組織を用いて行われる手術は一般にヘルニアの出てくる穴を直接縫い合わせる直接縫合法という方法が用いられます。(a)
また、縫い合わせた部位に強い力がかかりそうな場合は縫いしろを広く取り二重に重ね合わせて縫合する方法や(b)、
離れた部分の筋肉の一部を切って筋肉同士が寄りやすい状態として縫合する方法など工夫された方法もあります(c)。

しかし、ヘルニアの原因である筋肉の穴は筋肉が弱いために生じるものであり、穴の部分以外の筋肉も弱くなっていることも少なくありません。このような場合の自分の組織を用いた修復方法は、やはり限界があるのも事実です。

次の図でこれら自分の組織を用いて修復する代表的な3つの手術方法を紹介します。(a)~(c)

腹壁ヘルニアの腸が飛び出している状態

(a)腸を腹腔(ふくくう)内へ戻し、ヘルニア嚢(のう)を切除。ヘルニア門を直接縫い合わせる方法。

ヘルニア門を直接縫い合わせる腹壁ヘルニアの手術法

(b)腸を腹腔内へ戻し、ヘルニア嚢を切除。ヘルニア門を覆う筋肉を二重に重ねて縫い合わせる方法。

筋肉を二重に重ねて縫い合わせる腹壁ヘルニアの手術法

(c)腸を腹腔内へ戻し、ヘルニア嚢を切除。
側方の筋肉に切れ込みを入れて、筋肉が寄りやすい状態を作ったうえでヘルニア門を直接縫い合わせる方法。

側方の筋肉に切れ込みを入れて、筋肉が寄りやすい状態を作りヘルニア門を直接縫い合わせる腹壁ヘルニアの手術法


メディ助|鼠径ヘルニア,腹壁ヘルニア

Page 1 of 2  1 2 >>

鼠径ヘルニア
鼠径ヘルニアの治療
動画解説
手術を決心されたら
腹壁ヘルニア
コラム
参考資料
用語集
市民セミナー
お知らせ

このページの一番上へ